杉並会会長 佐藤 昭彦
日本公認会計士協会東京会杉並会は歴代の会長が代々大変な努力をされて杉並区との関係を築いてくださってきました。お陰さまで区との信頼関係は厚く、区長との連絡もスムーズですし、毎年定期的に区議会議員の方々との面談も実施しております。他の地区会が努力している「区との連携強化」については、当会ではすでに出来上がっており、これは東京会の中でも一番であると自負しております。 区の企画を担当する部署からも公認会計士の存在価値を認めていただいており、そこから集約してお声がけいただいています。例えば区の指定業者につきましては三社の監査を受嘱しております。また、そうした指定業者入札時の財務分析も頻繁に行っております。監査委員、外部評価委員も会員が務めています。 地域への貢献としては公会計や社会福祉法人の分野でもお役立ちしたいところではございますが、残念ながら現状、区内には公認会計士が関与する規模の法人が見当たりません。一方で、東京商工会議所杉並支部との付き合いもありますが、研修会講師として講義いただく程度で、支部に属している企業の方々への直接的なアプローチは不十分で大いに改善すべき課題であると認識しています。そういう意味ではやはり、杉並区役所との繋がりが、我々がもっともお力になれる地域貢献と考えております。 また、私は地区会の存在意義は個人会員の方に役立つことだと考えています。現在も様々な研修会や委員会があり、もちろんそれは会員への還元となっていますが、もう少し踏み込んだことにもトライしたい。例えば、仮に東南アジアに目をつけて進出したいと考える個人会員がいるならば、当会のツアーとして現地に赴いて視察するのもいいかもしれません。個人ではなく当会として動くことで、訪問先も広がり、得られる情報も増えるでしょう。このようなことを言うと「特定の会員のためにお金を使うのはいかがなものか?」という声が上がるかもしれませんが、そう思う方にこそ、もっと当会を活用してもらいたい。これまでの形に囚われることなく、より会員のためになることを目指し、当会に参加したいと思ってもらえる杉並会にしていくこと。それが私の切なる願いです。ともかく、ここ数年は会員相互が大いに交流し、個々の信頼関係を構築できることに専念したいと思っています。日本公認会計士協会東京会杉並会をどうぞよろしくお願い申し上げます。